NYDIG研究責任者「米金トークン化、ビットコインにプラスの影響を与える可能性」

米国の金保有量をブロックチェーンに記録する案が、信頼ベースのビットコインとは異なるが、最終的にビットコインに役立つ可能性があるという主張が出た。

ニューヨークデジタル投資グループ(NYDIG)の研究責任者であるGreg Cipolaro氏は21日の報告書で、トランプ政権関係者とイーロン・マスクなどが米国の金保有量と政府支出をブロックチェーンで追跡する案を提案したと明らかにした。これは、一部の暗号資産（仮想通貨）業界関係者の支持を得ている。

Cipolaro氏は「ブロックチェーンは決してスマートではない」とし、「ビットコインが自身の価格や現在時刻を知らないように、ブロックチェーンは提供できる情報が限られている」と指摘した。

彼は、金保有量をトークン化したり、ブロックチェーンに記録すれば、監査や透明性の確保には役立つが、依然として中央機関との信頼と調整が必要だと説明した。これは中央機関を排除するように設計されたビットコインとは根本的に異なるということだ。

ただし、彼はこのような試みが暗号資産市場と競争するのではなく、むしろ認知度を高めることに貢献することができ、最終的にビットコインにも肯定的な影響を与えることができると付け加えた。