米住宅都市開発部、ブロックチェーン・ステーブルコイン活用を議論

米国住宅都市開発省(HUD)が補助金支給および追跡のためにステーブルコインとブロックチェーンを活用する案を推進していることが分かった。

米国の調査報道専門プロパブリカは、会議の録音ファイル、文書、および関係者3人の証言をもとに、HUDが最近、ブロックチェーンを利用して補助金をモニタリングする方法を議論したと報じた。

会議では、HUDの助成金を受給者にステーブルコインで支給する実験的な方法も議論された。この実験は、まず特定の部署でテストされ、その後、他の部署に拡大される可能性があるという。

HUDの関係者2人は、このようなブロックチェーン実験が連邦政府レベルの暗号資産（仮想通貨）およびブロックチェーン活用の試験プロジェクトになる可能性があると述べた。

先月開かれた会議では、コミュニティ計画及び開発(CPD)事務所が特定の助成金受給者に支給される資金をブロックチェーンを通じて追跡する方法を議論した。CPDは、低所得者向け住宅支援とホームレス保護のための数十億ドル規模の助成金を管理する部署である。

しかし、会議参加者の一人は「プロジェクトの必要性が明確に説明されていない」と評価した。また、あるHUD関係者は内部メモで「この計画は危険で非効率的で、不必要で過度に複雑であるだけでなく、ステーブルコイン支給方式が変動性をもたらす可能性がある」と批判した。