暗号資産(仮想通貨)「AIテーマコイン」及び「AIミームコイン」が再び強気を見せている。

AIテーマコインは昨年、チャットGPTでAIブームが起こり、一度大きく上昇したことがある。最近、AIとミームコインを組み合わせた「AIミームコイン」まで流行し、今年もAIテーマの強気が続くかどうか注目される。


▽「AIテーマコイン」、「AIミームコイン」が一斉に強気…Nvidiaの効果も

最近一週間の上昇率を見ると、AIテーマ内の時価総額上位の暗号資産がすべて20%以上上昇した。ニアプロトコル(NEAR)は前週比20%、インターネットコンピュータ(ICP)は前週比22.8%上昇し、それぞれグローバル時価総額ランキング26位、28位を占めた。

また、時価総額33位のレンダー(RENDER)は27.8%、38位のビットテンサー(TAO)は21%上昇した。“チャットGPTの父”サム・オルトマンの暗号資産でよく知られているワールドコイン(WLD)は6日一日の間に19%ほど上昇し、前週比24%上昇した状態だ。

Nvidiaが6日(現地時間)に最高値を更新し、AIテーマのコインも強気を続けているものと推測される。Nvidiaはこの日、「CES2025」でロボットおよび自律走行のためのAI開発プラットフォーム「コスモス」を公開した。NVIDIA発AIテーマの強気がしばらく続くだろうという分析も出ている。

「AIミームコイン」はより大きな幅で上昇している。AIミームコインとは、文字通りAIとミームコインが結合したもので、AIエージェントがミームコインを発行し、そのコインに関するソーシャルメディアの投稿をアップロードするなど、コインプロジェクトの運営に参加する。

AIミームコインの代表株であるファートコイン(FARTCOIN)は7日、前週比42%上昇した価格で取引されている。「ai16z」も35.7%上昇した状態だ。


▽「AIミームコイン」、今年も注目されそう...実使用事例中心の価格上昇予想

これにより、暗号資産市場も「AIテーマブーム」がもう一回来るか注目している。AIテーマコインは昨年3月、ビットコインが初めて1億ウォン(約1087万円)を突破した際、ビットコインより大きな幅で上昇した。例えば、現在3700ウォン台(約402円)で取引されているワールドコインは当時1万3000ウォン台(約1414円)まで上昇した。

しかし、AIバブル論が提起され、AIテーマコインの相当数が現在は上昇分を返上した状態だ。今年の暗号資産上昇相場で、AIテーマが再び強気を見せるかどうかが注目される背景だ。

まず、暗号資産市場内の「AIナラティブ」への関心は、昨年末から再び高まる傾向にある。

Web3情報プラットフォームKaitoによると、AIは2024年一年間、暗号資産市場のナラティブを支配した。 特に昨年11月には、全体のナラティブの45%を占めた。年末から暗号資産市場内のAIに対する関心が再び高まり始めたことを意味する。

ただし、昨年はAIとブロックチェーン間の結合に対する期待感だけが大きくなっただけで、明確な実使用事例はなかった。期待感だけで仮想資産価格が上昇したのだ。

そのため、今年はAIとブロックチェーン技術を組み合わせて実使用事例を披露するプロジェクト中心に強気を見せるだろうという見通しが支配的だ。

コビットリサーチセンターのイ・ソンヨン研究員は最近、「2025年仮想資産市場の展望」報告書で「2024年初めにアルウィーブ、パッチ、ザグラフなどAI関連トークンの価格が急騰し、ブロックチェーンとAIの結合に対する投資家の期待感が高まった」とし、「しかし、当時は実際の使用事例ではなく、期待感に基づいた価格上昇に過ぎなかった」と評価した。

続いて、AIエージェントのような実使用事例が注目されると予想した。AIエージェントは、人間の介入なしに自律的に作業を遂行するプログラムで、ブロックチェーン上のスマートコントラクトとシナジー効果を発揮することができる。スマートコントラクトがAIエージェントの行動を透明に記録し、性能改善に役立つからだ。

AIエージェントが運営する「AIミームコイン」プロジェクトがすでに大きく上昇している。Bithumbなど韓国取引所にも上場されたゴットセウスマクシムス(GOAT)コインが昨年10月発売後、短期間で7000%急騰したのが代表的な例だ。このようなAIミームコイン強気も今年続く見通しだ。

ただし、AIミームコイン強気相場がしばらく続いた後、今年末ごろに終わるという見方もある。

ドラゴンフライキャピタルのマネージングディレクターであるハシーブ・クレシ(Haseeb Qureshi)は、Xを通じて「(ミームコインに使われる)AIエージェントのほとんどは、ミームコインが付いたチャットボットであり、Xに文章を上げること以外はエージェントとしての役割をほとんどしない」とし、「AIミームコイン熱が2025年にも続くだろうが、年末頃には消えるだろう」と予想した。
2025/01/08 12:40
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