ビットコイン採掘業者、コスト削減面で最も有利な状況

暗号資産（仮想通貨）資産運用会社コインシェアーズ（CoinShares）は、ビットコイン採掘業者がコスト削減の面で最も有利な状況だと報じた。

28日に発表した報告書によると、「ビットコインネットワークの4月の半減期余波で業界が引き続き困難を経験している中、採掘業者はコストを削減し、人工知能（AI）を導入し続けている」と明らかにした。

コインシェアーズの2023年第3四半期のビットコイン採掘レポートによると、ビットコインの採掘コストと難易度が増加し、採掘者間の結果が大きく異なっている。

「今年、ビットコイン採掘産業は、収益とハッシュ価格の下落などで相当な困難に直面している」とし、「それにもかかわらず、採掘者たちは新しいインフラを構築し続けており、今後のビットコイン価格の上昇を予想し、さらなる拡大への意志を示している」と付け加えた。

ビットコインネットワークの半減期は4年に1回行われ、ブロックごとに採掘されるビットコインの数を半分に減らしている。4月の半減期イベントは、ブロックあたり6.25 BTCから3.125 BTCに減少し、1BTCのビットコインを採掘するために必要な現金コストが大幅に増加した。

コインシェアーズは、「第2四半期のデータに基づいて、上場しているすべての採掘業者の1BTCの平均生産コストは約4万9500ドルと推定され、第1四半期の4万7200ドルから増加した。これは、ほとんどの採掘業者が現在の価格基準で依然として利益を上げていることを意味する」と説明した。

報道によると、CormintとTeraWulfは最も安い採掘コストを誇り、1BTCを採掘するために電気代としてそれぞれ約1万5000ドルと1万9000ドルを費やしている。

一方、他の採掘業者は2万ドルを超えていることがわかった。Marathon Digital HoldingsやHive Digitalのような一部の採掘業者は、1BTCあたりの電気代が4万ドルを超える。

ビットコインの採掘コストは、採掘業者の電力源、電力契約、採掘設備の効率などによって異なる。収益性が低下したビットコイン採掘は、採掘業者がAIを含む多様な収益源を模索するようになった背景である可能性があると報告書は説明した。