世界中の1億人以上の顧客から信頼され、コンプライアンス、セキュリティ、プライバシーの分野で業界をリードするクリプト・ドットコム(Crypto.com)は、「Crypto.com AI Agent SDK」の最初のバージョンを発表した。

Crypto.comのAIエージェントSDKは、Crypto.comがブロックチェーンのグローバルイノベーションラボ(Crypto.com Global Innovation Lab)がWeb3およびAI開発者向けに開発した基本的なビルディングブロックである。これにより、ユーザーはCrypto.comの機能やChronosチェーンと対話するための新たな入り口とエクスペリエンスを得ることができ、他のチェーンも統合される予定だ。今回導入されたCrypto.com AI Agent SDKはベータ版であり、今後継続的な開発が行われる予定だ。

Crypto.comのAIエージェントSDKを活用すれば、ユーザーが自然言語で下したコマンドにより、AIエージェントが直接実行することができる。AIエージェントは、ウォレットの管理はもちろん、「新しい支払いを生成してくれ」、「100 PYUSDをアリスのアドレスに送金してくれ」、「1,000 USDCをETHに交換してくれ」など、ユーザーの様々なコマンドを処理することができる。

また、テレグラムボット、ディスコードボット、カスタムUIなど、開発者が選択するすべてのフロントエンドに実装できるなど、活用範囲が広い。開発者はこれらの利点を活用して、技術的な知識がないユーザーでも複雑なチェーンアクションとコミュニケーションできるシステムを構築することができる。

Crypto.comの最高執行責任者であるエリック・アンツィアーニは、「Web3とAIの統合が持つ力と可能性は大きい」とし、「Crypto.comのAIエージェントSDKを活用することで、この可能性を現実のものとすると同時に、ユーザーがその可能性を追求し、探求する機会を提供する」と述べた。また、「これは、真の意味での分散化された集団知として、Web3とAIの統合が生み出す力を十分に活用する基盤となるだろう」と付け加えた。

現在、Cronosをはじめとする様々なチェーンのAIおよび生態系ツールが継続的に発展しているため、実装可能な潜在的な活用事例は無数にある。Crypto.comのAIエージェントSDKに搭載された大規模言語モデル(LLM)は、適切な機能をマッチングおよび実行しながら、開発者とエンドユーザーを呼び出す中間レイヤーの役割を果たす。

一方、Crypto.comは、AIエージェントSDKの機能を持続的に拡張し、Web3生態系の発展に歩調を合わせて活用事例を広げ、開発者のためにより有用な機能を実装する計画だ。
2024/09/27 15:06
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